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動物に学べ ー山口流 憲法ー

にじ 773号 2010年6月11日

梅雨入り前の晴れ間をねらって、8日には年中組が初めての牧場デビューを、9日には年長組がポニーの乗馬体験をしました。広がる三千坪の野原に、馬、ポニー、猪、山羊、エミュー、アヒル、ニワトリが暮らしています。爽やかな風の中で、ポニーがのんびり草をはみながら子どもたちを出迎えてくれました。
入口に看板がない、門扉も柵もない、いつもながらの牧場風景ですが、何とも言えず心地良い空気が流れていて、山口流のマジックにかかったような気分にさせられるから不思議です。

山口牧場の山口盛久さんとの出会いは、動物が放し飼いになっている牧場があると聞き、訪ねた9年前の事です。柵のない草っぱらに山羊やアヒル、ニワトリがあちこち歩き回っている自由な雰囲気は、今までにない衝撃的な世界でした。山口さんの、頭で考えるよりはまずは体験してみるという考えに共鳴しました。そして、何より園の近くにこんなに素晴らしくてワイルドな体験が出来る場所があるという事は、本当にラッキーなことでした。
以来、山口さんとは気の合う隣人としてお付き合いさせていただいています。毎回、ワクワクを仕掛けてくださる山口さん。発想のユニークさと、子どもたちを喜ばそうという思いには、いつも感心させられます。
これまでには、朝絞めたばかりのニワトリをさばいて、ささ身の刺身を子どもたちに食べさせてくれたり、有精卵をヒヨコにもなるよとみんなに分けてくれたり、手作りコンニャクを食べさせてくれたりと楽しませてもらいました。

ただ者ではないと思っていた山口さん。彼にはどうやら独自の憲法があるそうです。「埼玉日報」創刊60周年企画『いま、埼玉を生きる』から抜粋して紹介させていただきます。

山口牧場の憲法第一条は、「自分の身は自分で守れ」。(馬やトラクターに)乗って落ちるのがいやなら、落ちないように自分で方法を考えるしかない。つまり第二条「習うより工夫しろ」。
山口さん自身、ものを習ったのは職業訓練校で習った溶接だけ。車や農機具の修理から家の補修まで、果樹の接ぎ木も自分の手で工夫してきた。
そして最終第三条。「泣く子に構うな。逃げる馬は追うな」。両方とは構わずにそっとしておけば、あちらから寄ってくる。その時に手を差し出せばふれあいがうまれる。
四人兄弟の長男に生まれながら、一人だけはみ出して人生を始めた山口さん。ひとつだけ他人に自慢できることがある。それは、『いっぱい失敗した」こと。そしてその失敗から、一つ大きなことを学んだ。「生きるのは知識ではなく知恵」ということ。しかも、その知恵を一番身につけているのは、実は文字を知らない動物たち。
だから、「動物に学べ」と山口さんは言う。「そして、もっと生きる力を身に付けろ。それが身に付けば、どんな時代が来ても負けない。いや、負けることにびくびくして、少なくとも明日の夜明けにひるむことはない」。

今週のろりぽっぷ子たち

山口牧場

山口牧場

毎年恒例梅ジュース作り6/7(月)

ろりぽっぷでは、七夕の季節に出来上がるよう梅雨入り前後に梅ジュース作りをします。子どもたちもたくさんお手伝いをしてくれましたよ。

梅ジュース作り

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